優秀賞・JTB賞に選ばれたプラン

能登のベジタリアン向け料理店をマップにすることを提案した(右から)天野さん、日高さん、井下さん(天野さん提供)

  台湾客の需要に着目 

 全国の大学生が地域の観光活性化プランを競う今年度の「大学生観光まちづくりコンテスト」で、七尾高の同級生だった女性3人の企画が2位に選ばれた。今は関西・中京の大学で学ぶ3人は、石川を多く訪れる台湾客にベジタリアン(菜食主義者)の比率が高い点に着目し、能登で菜食料理を提供する店のマップ化を提案した。「石川、能登に関心を持つ人が増えたらうれしい」と話している。

 3人は同志社大経済学部3年の天野京香さん(21)=七尾市出身=、神戸大国際人間科学部3年の日高まき子さん(21)=志賀町出身=、名古屋大教育学部3年の井下和泉さん(20)=穴水町出身。七尾高文系フロンティアコースを2018年3月に卒業した同級生で、大学進学後も互いの家を行き来したり、まめに連絡を取り合ったりする親友だ。

 天野さんが昨年の夏休み、コンテストの募集を見つけ、「地元能登の活性化をテーマに取り組もう」と日高さん、井下さんに声を掛けた。七尾高では地域の伝統や農業、祭りを調べて英語で海外に発信する授業を経験しており、その知識も生かして案を練った。

 3人はコロナ収束後を見据え、外国人の観光集客に着目。国・地域別で最も多く石川を訪れている台湾客を調べると、健康志向や環境意識の高まりからベジタリアンが増加していることが分かった。一方、能登には豊かな食文化がありながら、菜食を意識している店はほとんどなかった。

 「能登は優しや ベジタリアンにも」と題したプランでは「メニューになくても注文に応じて菜食料理を提供できる店を地図にまとめ、ホームページで紹介すれば能登を訪れる外国人が増える」と提案。全国236組の応募から最高賞の観光庁長官賞に次ぐ優秀賞・JTB賞に選ばれた。

 大学生観光まちづくりコンテストはJTBと三菱総研が事務局を務める運営協議会が実施し、観光庁や文部科学省などが後援している。過去の受賞プランには自治体などと連携し、実現に動いているものもある。

  「評価受け自信に」

 コロナ禍で帰省も直接会っての相談もできず、3人は週に1~2回、ビデオ会議システム「ズーム」で意見を出し合い、地元の同級生や知人の協力も得てプランを完成させた。天野さんは「この取り組みが評価され大きな自信につながった。多様化が進む時代で、相手に寄り添うことやニーズをしっかり読み取ることを意識し、社会人になっても頑張りたい」と意欲を語った。

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