石川県の谷本正憲知事と富山県の新田八朗知事は19日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で懇談し、主要地方道の金沢湯涌福光線を含む県境をまたぐ道路の整備に連携して取り組むことで一致した。同線は県境部分が未改良で、地元が両県に対し長年要望しており、事業化へ一歩前進する可能性がある。

懇談会後、笑顔で記者会見する谷本知事(左)と新田知事=高岡市内のホテル

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 両県知事の懇談は2013年10月以来、約7年ぶりとなる。昨年末に新田知事が谷本知事に開催を提案した。昨年12月中旬に金沢市内で行われた北國新聞社の新春対談で、両知事とも、懇談会の開催に前向きな姿勢を示していた。

 谷本知事は両県をまたぐ道路として能越自動車道、国道415号、8号、304号、主要地方道の金沢井波線、金沢湯涌福光線を挙げ、それぞれの整備状況を説明。特に金沢湯涌福光線は冬季通行止めとなる不便さがあるとし「整備を進めるには両県が連携しないとできない」と訴えた。

 谷本知事の提案に対し新田知事は「冬場に止まってしまうことをなくさないといけない。大切な道路であり、連携してそれぞれ進めていければと思う」と前向きな姿勢を示した。

 金沢湯涌福光線は県境部分の9・2キロが未改良となっており、石川県側より富山県側が長い。富山県は今年度当初予算に調査費を計上したが、前職の石井隆一氏が事業化に慎重な姿勢を見せていた。

 このほか、能越自動車道の田鶴浜七尾道路と国道8号の県境部のトンネルはともに国直轄事業として進められており、国に整備促進を働き掛けていくことを確認した。

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