金沢市は無料PCR

 石川県は、金沢市片町で新型コロナウイルスの飲食店クラスター(感染者集団)が直近2週間で6件発生したことを受け、片町1、2丁目、木倉町の飲食店に対し、22日から2週間の営業時間の短縮を要請する。営業時間を午前5時~午後9時とし、2週間協力した飲食店に56万円を支給する。時短要請は昨年4月以来。金沢市も県と連携し、片町地区の飲食店従業員にPCR検査を無料で行う。

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 時短要請は17日に県庁で開かれた対策本部会議で決定した。対象となるのは、同地区の酒類を提供するカラオケ店を含む約2千店。酒類の提供は午後8時までとするよう求める。改正特別措置法に基づいて要請する。22日~3月7日の全期間で時短に協力することを前提に、1店舗当たり計56万円を支給する。週内に飲食店向けに申請方法を紹介するコールセンターを設置する。

  感染者の半数集中

 会議では、直近2週間の新規陽性者241人のうち片町地区の飲食店クラスター6件で計81人を占め、このほかクラスターに至っていないものの接待を伴う飲食店で計32人の感染者を確認したことが報告された。

 谷本正憲知事は「『クラスター予備軍』も含めて感染者の5割が片町地区に集中している。極めて憂慮すべき事態だ」と強調。強制はできないものの、地道に要請を続けていくとした。

 谷本知事は、飲食業界支援事業「Go To イート」のプレミアム付き食事券について、県内の販売期限を2月末から4月末に延長すると明らかにした。感染拡大防止のため1月25日から販売を停止しており、再開の見通しは立っていない。食事券の利用は6月末までとなっている。

  780店の従業員に

 金沢市のPCR検査は、片町1、2丁目と木倉町のキャバクラやホストクラブ、スナックやバーなどの飲食店約780店の全従業員を対象に実施する。無症状や軽症の感染者を早期に見つけ、クラスターの発生を防ぐ。

 市は17日、各店舗へ案内文を郵送した。検査は任意で、19~28日に市内の会場で検査希望者から唾液を採取する。検体は検査機関へ送られ、早ければ翌日に感染の有無が判明し、本人に通知する。

 山野之義市長は会見で「従業員に検査を受けてもらうことが風評被害を払拭(ふっしょく)する近道だ」と述べた。

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