モップを使った床の清掃を体験する福祉作業所の関係者=砺波市の砺波まなび交流館

 発達障害や不登校の悩みを抱えた若者の支援に取り組む一般社団法人「Ponteとやま」(砺波市)が16日、同市の砺波まなび交流館で、県内の福祉作業所の職員を清掃の指導者に養成する研修会を初めて開いた。同法人は昨年6月から福祉施設の清掃業務に乗り出して評価を得ており、ノウハウを広めて清掃事業の分野で連携し、障害者の雇用拡大につなげたい考えだ。

 研修会は県内の七つの福祉作業所、団体の職員10人が参加。Ponteとやまと連携して障害者雇用を推進するビルメンテナンス業「アドバンス北陸サービス」(金沢市)が協力した。Ponteとやまは将来、各福祉作業所で構成する障害者雇用の連携組織「富山クリーン部会」の設立を目指す。

 Ponteとやまの水野薫理事長が「利用者は清掃のプロを目指すことで、働きがいにつながっている」とあいさつ。Ponteとやま就労支援企画室の加藤知道さんは、現在11人の清掃チームが特別養護老人ホーム「はるかぜ」(高岡市)で清掃業務を担い、週3回だった派遣回数が今年から週4回に増えたと紹介した。

 この後、実習が行われ、清掃チームの江畑美由紀さん(55)らがモップでの床の拭き方、布を使ったトイレ清掃を紹介した後、参加者が体験した。就労支援事業所「151A(いちごいちえ)」(南砺市)の指導員沼田弘美さん(54)は「Ponteから教わった清掃技術を利用者に伝え、清掃業で賃金向上につなげたい」と意欲を話した。研修は3月23日まで計4回行われる。

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