大漁に沸いた氷見魚市場=昨年12月30日、氷見市内

  コロナ影響で宿泊、飲食は客足伸びず

 氷見漁協(氷見市)は6日、富山湾を代表するブランド魚「ひみ寒ぶり」について、今季の出荷を終了すると発表した。累計本数3万7593本の豊漁で、2014年度以降で最多となった。書き入れ時の12月が好調で、手頃な価格で鮮魚店やスーパーに並び一般消費者に歓迎された。一方、市内の宿泊施設や飲食店は新型コロナウイルスの影響で客足が伸びず、恩恵は限定的だった。

 氷見漁協などでつくる氷見魚ブランド対策協議会が6日の252本で期間終了を宣言した。ひみ寒ぶりが3万本を超えたのは14年度以来6季ぶり。過去3年間は2万本に届かない不漁だった。

 今季は昨年11月21日に出荷が始まり、12月は連日の大漁に沸いた。6季ぶりの2千本台を記録したのをはじめ、千本超えが12日を数えた。市場開場日の1日平均は1066本だった。年明け以降はペースダウンし、1月の1日平均は236本にとどまった。13年度の6万2086本に及ばなかったものの、3万2395本を記録した14年度を5千本以上上回った。

 氷見市内の民宿、旅館、飲食店は今月いっぱい「ひみぶりフェア」を開催中だ。安定して魚が供給された今季は経営に追い風になるはずだった。しかし、政府が12月に観光支援事業「Go To トラベル」の一時停止を発表して以降はキャンセルが相次ぎ、国の緊急事態宣言もあって客足は戻っていない。民宿経営者の1人は「せっかくブリがとれてもお客さんが来てくれないと、どうしようもない」とこぼす。

 ひみぶりフェア実行委員長の松原勝久氷見市観光協会長は「ブリの質がよくお客さまの評判はよかった。今季来られなかった分、来季はたくさんの人に来てもらいたい」と話し、新型コロナの収束によるにぎわい回復に期待した。

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