新潟県十日町市の奇祭「むこ投げ」で、崖から約5メートル下の雪の上に放り投げられる新郎の相沢朋宏さん=15日午後

 夫婦の円満を願い、前年に結婚した新郎を崖から約5メートル下の雪の上に放り投げる奇祭「むこ投げ」が15日、新潟県十日町市の薬師堂で行われた。同市松之山在住の新婚夫婦1組が参加し、雪まみれになった婿が「明るく、笑顔あふれる家庭を築きたい」と永遠の愛を誓った。

 約300年前から伝わる祭りで、村の娘をよそ者にとられた若者の腹いせが起源とされる。例年は県外からの見物客でにぎわうが、今年は新型コロナウイルスの影響で小中学生や松之山温泉組合の関係者ら地元住民のみで実施した。

 実行委員会の野本裕幸さんは「コロナ禍でも伝統を途切れさせず開催できてひと安心した」と話した。

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