砕いて水に漬けた葛の根を搾る会員=宝達志水町宝達の宝達葛会館

 和菓子の材料などとして重宝される宝達志水町特産の宝達葛(くず)作りが12日、同町宝達の宝達葛会館で始まり、生産友の会の4人が、砕いて水に漬けた葛の根を踏んでデンプンを搾り取る伝統の製法を繰り返した。友の会の担当者は「昨年は暖かい冬だったので苦労した。十分に冷え込んだ今年は最高の年だ。いい品質の葛ができる」と話した。

 宝達葛は、宝達山の鉱山に従事した労働者の疲労回復や整腸のため、自生する葛の根を使って作り始めたのが起源とされる。昭和初期には約70軒あった生産者が減少し、現在は有志4人が共同で生産している。

 会員は、機械で砕いた葛の根を木おけの冷水に漬けた後、すのこの上で踏んで汁を絞り出した。不純物が無くなるまで何度も繰り返した後、搾り汁を布袋でこしてデンプンを取り出す。

  2月末まで350㌔生産

 今季は九州産の葛の根4トンを仕入れた。2月末までに約350キロを生産し、自然乾燥させてJAはくいや近隣の和菓子店などに4月中旬から販売する。

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