東洋紡は12日、竹内郁夫取締役(58)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。楢原誠慈社長(64)は代表権のない取締役会長に就く。2020年は工場火災や品質不正など問題が相次いだが、大阪市内で記者会見した楢原氏は「新しい中期経営計画を作る段階で代わると決断した」と述べ、引責辞任ではないとの考えを示した。

 火災は昨年9月、犬山工場(愛知県犬山市)で発生し、2人が死亡。翌10月には、電子部品に使われる樹脂の安全性に関する認証が、不正取得を理由に取り消されることになったと発表した。

 竹内氏は「防災、安全、品質保証体制の再構築に最優先で取り組む」と語った。

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