表彰式で笑顔を見せる南砺平の(左から)三宅、大瀬、山﨑=南砺市のじょうはな座

女子リレーで1走・大瀬(右)から2走・山﨑にタッチする南砺平=南砺市のたいらクロスカントリー場

  ●4日間の熱戦閉幕

 第73回全国高校スキー大会最終日(11日・南砺市のたいらスキー場ほか)富山勢は距離の女子リレーで南砺平が5位入賞で締めくくった。男子リレーの南砺平は11位だった。2本の合計タイムで争うアルペンの女子回転は上野香晴(こはる)(富山一1年)、上嶋梓紗(同3年)、清利(せいり)葵乃(きの)(砺波工1年)がいずれも2回目を滑りきることなく棄権し、順位なしに終わった。17年ぶりの地元開催となった大会は全日程を終え、4日間の熱戦に幕を下ろした。

  ●深めた絆で「チーム力120%」 南砺平「地元に笑顔を」

 「ありがとう」。南砺平女子のアンカー・三宅優衣(1年)が力果ててゴールで座り込むと、1走・大瀬千恵美(3年)と2走・山﨑彩羽(2年)が駆け寄り、涙を流して感謝を伝え合った。「チーム力はいつも100%。きょうは120%」と大瀬主将。個人戦は振るわなかったが、深めた絆で最後に5位入賞をつかんだ。地元に笑顔を届ける大健闘のレースだった。

 当初目標は、昨年記録した県勢最高4位を塗り替える表彰台。だが、現実は甘くない。個人戦は山﨑のフリー19位が最高で、他校選手のタイムを分析して目標を5~8位に再設定した。

 大瀬は「周囲は速い人ばかり。離されないように」と攻めの姿勢で飛び出し、5着で後輩にタッチ。先輩の気迫に山﨑は「(順位を)落とせない」と逆に2人を抜き、下りでは地の利を生かして順位を守った。

 エース山﨑のあまりの快走に三宅は焦って一時ペースを乱したが、大役を譲った石黒有由(3年)の思いも背負い「抜かされても絶対ついていく」と粘りの走りを見せた。

 部の仲間や家族、恩師、運営スタッフら多くの地元関係者の注目を集めたレース。「部員の個人戦の苦しさは分かっていた。人のために頑張れる子たちなんです」。藤田紘基監督は歓喜の輪の中で目を赤くした。

 ◇男子▽距離40キロリレー(10キロ×4) (11)南砺平(宮田、中道、三島、河口)2時間10分14秒2

 ◇女子▽回転 堺麻里杏(富山一)=棄権、吉田悠乃(南砺平)=棄権、清利葵乃(砺波工)=2回目棄権、上野香晴(富山一)=2回目途中棄権、上嶋梓紗(富山一)=2回目途中棄権

 ▽距離15キロリレー(5キロ×3) (5)南砺平(大瀬、山﨑、三宅)50分15秒6

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