今後の住まいについて相談する避難者=加賀市片山津地区会館

  ●滞在期限の延長求める声も

 能登半島地震で加賀市片山津温泉の宿泊施設に2次避難している被災者対象の個別相談会は11日、片山津地区会館で開かれ、輪島市や珠洲市などの72組102人が生活再建に向け、仮設住宅などの入居方法や支援制度について質問した。地元の仮設住宅に速やかな入居がかなわない避難者もおり、「いつ戻れるのか」との声も聞かれた。

 相談会は県が主催し、片山津温泉周辺の宿泊施設9カ所に身を寄せる488人(9日時点)を対象に開かれた。2月末で受け入れを終える施設もあり、県、輪島、珠洲市の各担当職員と県宅地建物取引業協会の会員が八つのブースを設け、相談に応じた。

 今後の住まいについて、県側は▽修復した住宅に住む▽仮設住宅▽行政が家賃を負担する民間住宅(みなし仮設住宅)▽公営住宅―の四つを示した。

 輪島市鳳至町上町の梶本辰雄さん(71)は「仮設住宅は遅ければ入居は秋になると聞いた。地元に帰りたいが、復旧のめどが分からず、みなし仮設住宅を探さないといけない」と話した。

 同市町野町広江の髙山智香さん(64)は「みなし仮設に移ることを勧めるなら賃貸住宅の相談体制はもっと強化すべきだ」と求めた。同市の60代の男性は「(2次避難先に滞在できる)期限を延長してほしいのが本音。北陸新幹線の延伸で早く出ていってと思われているのか」と語った。

 相談会は7日の加賀市山代温泉、10日の小松市粟津温泉に続いて3回目。12日は金沢市の県立音楽堂で開かれる。

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