潮雄丸から支援物資を運び出す函館や小木の漁師=14日午前10時、能登町小木港

 能登町小木港に14日、小木と同じくイカの漁獲が多い日本三大漁港の函館からイカ釣り漁船「潮雄丸」が到着し、支援物資を届けた。小木で水揚げすることもあった函館の船は昨年末で漁をやめたが、30時間かけて最後の小木への航行となった。山木彦和(よしかず)船長(51)は「イカの縁で小木には今までいろいろと世話になった。少しでも恩返しになればいい」と話した。

 能登町小木区長の石岡安雄さん(70)は「まさか、あんな遠いところから持ってきてくれるなんて」と感謝した。

 漁船を所有する総合建設業「カネス杉澤事業所」(函館市)は年3、4回、小木港で水揚げしていた。何か支援できることはないかと、物資の支援を市内で呼び掛けた。企業や函館市など約40団体が応じ、レトルト食品や飲料水、ブルーシートなどが集まった。

 漁船は12日夜、函館港を出発し、14日朝に小木港に入った。住民や石川県漁協小木支所所属の漁師ら約60人が漁船から段ボールを運び出した。支援物資は町内の各避難所に届けられる。

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