インタビューに応じる馳浩知事

 馳浩知事は12日、石川県庁で北國新聞社の単独インタビューに応じ、能登半島地震被災地の孤立集落について「今月中に解消のめどを立てたい」との考えを示した。被災者に向けては「必ず皆さんが能登に戻れるようにする。みんなでまた一緒に祭りができるようにする」と強調。「そのためにも今は命を守ってほしい」と呼び掛け、被災地外のホテル、旅館などに無償で移る「2次避難」を要請した。

 孤立集落は輪島、珠洲両市を中心に12日は17地区1910人が確認され、11日より652人減った。輪島市南志見地区の270人、同市西保地区と珠洲市大屋地区の各120人が自衛隊ヘリなどで救助され、県内の2次避難所に移された。

 馳知事は「災害関連死を防ぐ必要がある」と述べ、孤立集落から優先的に2次避難を進めていると説明。高齢者、障害者、妊産婦など要配慮者の2次避難も陸路で行っているが「金沢と輪島、珠洲間の移動に片道5時間ほどかかっている」と述べ、不要不急の通行は控えるよう改めて求めた。

 2次避難はあくまで一時的な措置で、被災地では仮設住宅などの整備を急ぎ、能登に戻れる環境を整えるとした。「祭りや行事、人と人のつながりが能登を復活させる一番のモチベーションになる。それを支援するのが県の最大の仕事だ」と語り、能登の人々のなりわいや文化を守りながら、国にはインフラの強靱化(きょうじんか)を求めていく方針も示した。

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