能登半島地震の犠牲者に黙とうをささげる出席者=金沢市の本多の森北電ホール

記念撮影に収まる出席者

  ●「明るい未来を」「気持ち複雑」

 8日の「成人の日」を前に6日、金沢市内9会場で「二十歳のつどい」が行われた。式典では能登半島地震で亡くなった人に黙とうがささげられ、出席者からは「素直に喜べない」と、被災地を心配する声が聞かれた。

 押野、三和、西南部の3公民館の式典(北國新聞社後援)は市文化ホールで行われ、239人が大人としての自覚を新たにした。

 式典に先立ち、黙とうがささげられ、晴れ着に身を包んだ出席者はこうべを垂れ、地震の犠牲者の冥福を祈った。三和公民館の東学館長が式辞、出席者代表の秋島大成さんが「周囲の人を大切に、切磋琢磨(せっさたくま)しながら、社会の一員として精進する」と謝辞を述べた。

 本多の森北電ホールでは城東地区公民館連絡協議会の合同式典が行われ、小立野、崎浦、内川、犀川、湯涌、田上、医王山、俵、東浅川の9公民館の365人が出席した。

 黙とうの後、元尾文二会長が式辞、村山卓市長が祝辞を述べた。誓いの言葉では、出席者代表の東谷莉夢さんが「被災地の一日も早い復旧、復興をお祈りします」と述べ、「平和で明るい未来を構築していく」と誓った。馳浩知事は地震対応のため欠席した。

 杜の里小出身の杉浦優月さんは、地震直後に迎えた晴れの日に「亡くなった方も行方不明の人もたくさんいるので、複雑な気持ち。こんな時に祝ってもらえたことへの感謝を忘れず、被災地のためにできることをしたい」と話した。

  ●県内1万1975人 統計開始以降で最少

 県教委によると、今年の式典は2003(平成15)年4月2日から04年4月1日に生まれた人が対象で、前年比38人減の1万1975人(男性6344人、女性5631人)。統計が残る1969(昭和44)年以降で最少となった。能登の12市町はいずれも7日に成人を祝う式典を予定していたが、全て中止となった。

 県内の医師らでつくる「禁煙ねット石川」は、市内の会場で喫煙に関するアンケートを実施した。

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