昨年12月、下院教育労働委員会の公聴会に出席するハーバード大のクローディン・ゲイ学長=ワシントン(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を巡り、米政財界で主流を占めるイスラエル支持の保守派から辞任圧力にさらされた名門ハーバード大のクローディン・ゲイ学長(53)が2日、辞任した。人種差別と米政治を専門とするゲイ氏は昨年7月、黒人初の学長に就任していた。

 ゲイ氏は関係者に宛てた声明で「大学と自身を前進させるために辞任を決めた」と述べた。米メディアは辞任理由は、過去の論文を巡る盗用疑惑としている。

 学内で反戦デモが拡大した昨年12月5日、ゲイ氏はペンシルベニア大、マサチューセッツ工科大(MIT)の学長と共に、共和党が多数派の下院教育労働委員会の公聴会に出席。ユダヤ人大量虐殺を呼びかけることが学内の規則に違反するかどうか問われ「文脈によってはそうなることもある」と回答した。

 規則違反を明言しなかったことに保守派から批判が集まり、同様の発言をしたペンシルベニア大のマギル学長は4日後に辞任した。ゲイ氏に対しても、大学に巨額を寄付するユダヤ系富豪らから辞任を求める声が上がっていた。

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