神使いの猿をかたどった九谷焼の置物=小松市本折町の本折日吉神社

ウサギは九谷五彩に白を加えた6色を制作した=小松市浜田町の莵橋神社

  ●新幹線開通控え誘客、九谷焼振興へ 作家と神社が連携

 小松市の若手九谷焼作家や窯元などでつくる「こまつKUTANI未来のカタチ実行委員会」は9日までに、「うさる詣(もうで)」と銘打ち、同市の莵橋(うはし)、本折日吉両神社で参拝者に九谷焼の置物を奉納してもらう取り組みを始めた。置物は各神社ゆかりのウサギ、猿をかたどり、九谷五彩の色別に御利益として厄よけなどの意味を持たせた。北陸新幹線県内全線開業を控え、小松への誘客と九谷焼振興を図る。

 うさる詣のウサギは莵橋神社の名にちなみ、猿は本折日吉神社の神の使いで烏帽子(えぼし)をかぶり御幣を持つ。

  ●色で異なる御利益

 置物の御利益として九谷五彩の黄は商売繁盛、紫は良縁、緑は病気平癒、青は家内安全、赤は厄よけなどの願いを込める。ウサギは5色に加えて安産祈願の白も用意した。

 置物は九谷窯元木田製陶(同市八幡)が手掛け、本焼きの段階で透明釉に顔料を混ぜて五彩を表現した。お守りと同様、両神社で授与され、境内に奉納することで願いが成就するとした。持ち帰ることもできる。

 実行委は九谷焼を目にする場を増やそうと、身近な神社仏閣に九谷焼を置く取り組みを考えた。両神社は5月の春季祭礼「お旅まつり」で知られ、小松駅から近い。参拝者が奉納した置物が境内に集まることで、写真映えするスポットにもなると期待する。

 両神社の御朱印を並べると、「縁」の字や夫婦(めおと)岩などの絵柄が完成する特別な御朱印も企画した。絵は九谷焼作家山中國盛さんが描いた。実行委の浅蔵宏昭委員長は「九谷焼の認知度がさらに高まり、作品購入などの経済効果につながってほしい」と語った。

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