ずらりと並んだ数多くの寒ブリ=8日午前9時、金沢市中央卸売市場

  ●「競り場に並びきらない」 「煌(きらめき)」5本

 能登町沖で8日朝、今季最多となる寒ブリ約2700本が水揚げされた。約1500本は金沢市中央卸売市場、約780本は石川県漁協かなざわ総合市場(同市)、約240本は県漁協能都支所(能登町)でそれぞれ競りに掛けられた。能都支所によると、2千本を超えるのは十数年ぶり。漁業関係者からは「多すぎて、競り場に並びきらないくらいだ。売値も下がり、今年は多くの県民に味わってもらえる」と期待する声が上がった。

 寒ブリは能登町沖の3カ所の大型定置網に入った。10キロ前後が多く、中には17・9キロの大物も。県漁協が設定している重さ14キロ以上などの基準を満たした「天然能登寒ぶり」の最高級ブランド「煌(きらめき)」は、かなざわ総合市場で2本、能都支所で3本の計5本が新たに認定され、今季通算24本となった。昨季は8本だった。

 金沢市中央卸売市場では競り場に8~10キロのブリが次々と並べられ、仲買人らの威勢のいい掛け声が響いた。市場の担当者は「近年まれにみる大豊漁だ」とうれしい悲鳴を上げた。

 県漁協能都支所の空林(そらばやし)政男参事は「2千本を超えたのは10年以上ない。贈答用や忘年会でぜひ味わってほしい」と話した。

 金沢市の近江町市場内にある大口水産では、店頭でブリの切り身を1キロ当たり例年より1千円ほど安い2千円前後で販売している。荒木優専務は「切って売りやすい価格帯で助かる。例年より買い求めてくる人も多い印象だ」と話した。

無断転載・複製を禁じます