大勢の家族連れでにぎわった今年の雪中ジャンボかきまつり=2月、穴水町あすなろ広場

 穴水町観光物産協会は7日、来年2月10、11日に予定している「雪中ジャンボかきまつり2024」(北國新聞社共催)の開催を中止すると発表した。猛暑や残暑などによるカキの生育不良に伴い、例年並みの数量を確保するのが困難なためで、同協会によると、生育不良による中止は1988(昭和63)年に始まって以来初めて。

 穴水町観光物産協会などによると、今年はカキの殻が例年の出荷サイズになっておらず、11月下旬から協会関係者と生産者が開催の可否を本格的に協議したが、まつりで用意する予定だった8万2千個のカキを確保できないと判断し、中止を決めた。猛暑などで半分ほどのカキが死滅しているという。

 雪中ジャンボかきまつりは88年に町役場の駐車場で始まった。町あすなろ広場の完成後は会場を移し、名物の総延長約400メートルの炭火焼きコーナーにコンロが並ぶ恒例行事で、大ぶりでプリプリのカキが味わえるとあって、2日間で数万人が訪れる町の一大イベントとなっている。

 コロナ禍で2021、22年には中止を余儀なくされたが、23年には感染対策でコンロの数を減らし、初の立食形式を導入するなどして開催。約2万5千人が訪れ、約8万個のカキを完売した。

  ●冬の陣は開催

 飲食店でコース料理が味わえる来年1月6日~5月6日の「能登半島穴水まいもんまつり冬の陣かきまつり」(北國新聞社共催)は、通常通り各店舗で開催される。

 町観光物産協会の坂谷吉春会長(75)は「どうすればいいか難しい判断だった。とてもさみしいが、カキ自体はあるので、ぜひ穴水まで食べにきてもらいたい」と話した。

無断転載・複製を禁じます