年末の商戦に向けて販売促進を図っている電子レンジの売り場=金沢市内の家電量販店

  ●物価高でも高額品売れる

 歳末の一大商戦を前に、石川、富山両県の家電量販店が実演や体験を通じて最新製品を売り込んでいる。コロナで中止していた家電の実演を復活させ、便利さを身近に感じてもらうことで、高額な機種も売れ始めた。物価高で財布のひもが固くなる中、冬のボーナスやクリスマス、年末と続く商戦に向け消費を喚起する。

 ジョーシン金沢本店(金沢市戸板西2丁目)では、今秋に家電の実演を再開した。コロナ前は、調理家電の実演販売が主流だったが、感染症の拡大を受けて、ここ数年は実施を見送っていた。

 週末の11月18、19日には、電子レンジや自動調理鍋、炊飯器の実演を行ったところ、十数万円する最新機種が売れた。担当者は料理の仕上がり具合だけでなく、操作の簡単さをアピールしているとし「家電の魅力を体感してもらうには実演が有効。家電の売り場も、やっとコロナ前に戻った」と話した。

 ヤマダデンキテックライフセレクト野々市御経塚店(野々市市御経塚2丁目)も、商品の実演や体験に力を入れている。今月は9日から土日曜に3週間連続でオーブンレンジや炊飯器の実演を実施。年末の大掃除を前に、自動で走行するロボット掃除機を紹介するコーナーも設けている。

 コジマ×ビックカメラファボーレ富山店(富山市婦中町速星)でも炊飯器の実演や掃除機の体験を通して最新機種の性能をアピールしている。

  ●省エネエアコン好調

 石川、富山両県は省エネ家電の購入を支援する制度を設けており、寒さが増してきたのに合わせて、各店では省エネエアコンの売れ行きが好調だ。

 石川県は同制度の期限を来年2月から3月に延ばす方針だ。100満ボルトを運営するサンキュー(野々市市)の担当者は「補助金は購入を決める後押しになっており、延長でさらなる売れ行きに期待している」と話した。

 これからボーナスやクリスマスの商戦が控え、ほとんどの店が大型テレビや洗濯機、ゲーム、おもちゃの販売にも注力する。

無断転載・複製を禁じます