カラフルな色に輝(かがや)くニジイロクワガタ=白山市(はくさんし)の石川県(いしかわけん)ふれあい昆虫館(こんちゅうかん)

上方向から見たニジイロクワガタ

右向きのニジイロクワガタ

 クワガタムシといえば、どんな色を思(おも)い浮(う)かべるだろうか。石川県(いしかわけん)ふれあい昆虫館(こんちゅうかん)から今回紹介(しょうかい)するニジイロクワガタは緑色(みどりいろ)を基調(きちょう)とし、見る角度(かくど)によっていろんな色に輝(かがや)く。とてもカラフルで、「世界一(せかいいち)美(うつく)しいクワガタ」とも言われる。

 今年9月、元AKB48の俳優(はいゆう)、川栄李奈(かわえいりな)さんがSNS(交流(こうりゅう)サイト)で自身(じしん)が飼(か)っているニジイロクワガタを紹介(しょうかい)し、6万件(まんけん)以上(いじょう)の「いいね!」が寄(よ)せられた。

 同館(どうかん)の飼育担当(しいくたんとう)である吉田航(よしだわたる)さんによると、体長は雄(おす)で6センチ程度(ていど)。性格(せいかく)は臆病(おくびょう)で、よく隠(かく)れている。雄同士(おすどうし)はけんかすることがあり、反(そ)り返(かえ)った大顎(おおあご)を使(つか)って、相手(あいて)を挟(はさ)むというより、すくい上げる。

 野生ではオーストラリアのクイーンズランド州(しゅう)に生息(せいそく)している。かつてはパプアニューギニアの一部(いちぶ)地域(ちいき)で亜種(あしゅ)が採(と)れたが、長らく生息(せいそく)は確認(かくにん)されていない。

 館内(かんない)では1階(かい)のウオッチングコーナーで1匹(ぴき)飼育(しいく)し、温度(おんど)は26度前後(どぜんご)を保(たも)っている。飼育室(しいくしつ)が乾燥(かんそう)するので、朝と夕方に霧吹(きりふ)きをして適正(てきせい)な湿度(しつど)を維持(いじ)し、床(ゆか)には保湿性(ほしつせい)の高いミズゴケを敷(し)く徹底(てってい)ぶり。餌(えさ)は市販(しはん)の昆虫(こんちゅう)向(む)けのゼリーを与(あた)えているそうだ。

 1年を通して観察(かんさつ)できるが、よく隠(かく)れている。派手(はで)な色だけに目立ちやすいので、外敵(がいてき)に見つからないようにするための生存戦略(せいぞんせんりゃく)なのだろう。それにしても、なぜ派手(はで)な色をしているのか。強い日差(ひざ)しを反射(はんしゃ)して体温(たいおん)の上昇(じょうしょう)を防(ふせ)ぐためという説(せつ)もあるが、正確(せいかく)には分からない。そんな謎(なぞ)が美(うつく)しさを引き立てているのかもしれない。

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