馳知事の発言に言及する萩生田氏(左)=自民党本部

 東京五輪の招致活動で内閣官房報償費(機密費)を使って贈答品を渡したとの馳浩知事の発言を巡り、自民党の萩生田光一政調会長は28日、金沢開発協議会などの要望の場で「馳知事は酒と講演は禁止」と苦言を呈した。

 協議会の要望には当初、萩生田氏との面会の予定はなかったが、会長の村山卓金沢市長が党本部内で偶然鉢合わせ、廊下で要望書を手渡した。

 萩生田氏は馳氏の発言を念頭に「もっと知事の気持ちを締めていかないと」と切り出し、下沢佳充県議が「東京と石川で締めていきましょう。ついでにプロレスも禁止で」と応じた。

 萩生田氏は19日に党金沢支部の政経セミナーで金沢を訪れた際、金沢駅で知事に出迎えられたことにも触れ「時期が時期なので『やめてくださいよ』と言った」とも明かした。

  ●「関西の応援団とは品が違う」

 馳知事は28日、県庁を訪れたツエーゲン金沢の一行との懇談中、自炊をするのかと尋ねられたのに対し「諸般の事情があって、あまり外で飛ばして食べては駄目なんです。謹慎中の身ですから」と語った。知事は機密費に関する発言の直前の会合で地酒を口にしていた。懇談では、金沢のサポーターに関し「関西の応援団とは品が違う」とも述べた。

 知事は同日、金沢市内のホテルで開かれた自身の企業後援会「銀河の会」で県政報告を行った。会合は非公開で、出席者によると、米沢寛会長と馳知事がそれぞれ「お騒がせして申し訳ない」と述べた。知事は五輪招致や官房機密費といった内容には触れずに謝罪したという。

 当初は杉本達治福井県知事が出席し、馳知事と対談する予定だったが、杉本氏は急きょ公務のため参加を取りやめた。

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