輪島朝市をカニで彩るイベントが初開催される。6日に漁が解禁されたズワイガニなど、各露店の店頭にカニを並べるほか、飲食店でもカニを使った料理を用意。新型コロナの5類移行後初のシーズンに、能登半島で最大の水揚げを誇る輪島をPRし、旬の食材を前面に打ち出して能登観光を促す。
イベントは23~26日、「かにフェア」(北國新聞社後援)と銘打って開催する。露店や飲食店計約30店で、輪島産のズワイガニの雄「加能ガニ」、雌「コウバコガニ」のほか、紅ズワイガニや毛ガニなどをそろえる。家族や親戚が漁師という組合員もいるため、露店では輪島で揚がった活ガニやゆでガニが通常より安価で購入できるという。
朝市通りに面した飲食店では、カニ汁やカニ面、カニ飯、丼などを用意し、店外にも食べられるスペースを設ける。網焼きコーナーなども作る予定となっている。
朝市組合によると、コロナ禍後に統一したテーマでイベントを行うのは初めて。日本海の冬の味覚の主役とされるカニのシーズンに合わせ、組合を挙げて誘客に取り組むことにした。
期間中は「かにフェア」と記した赤いのぼりを通りに立てて、多くの人を呼び込む予定で、冨水(とみず)長毅(ながたけ)組合長は「組合員が協力して、恒例の企画にしていきたい」と話した。
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