カニ漁に向け、出港の準備が進められた漁船=8日午後10時、金沢港

  ●県内、漁獲枠拡大に意気込む

 6日解禁された石川県沖のカニ漁で、金沢や輪島、加賀の各漁港から8日夜、しけで出漁を延期していた漁船が大物を求めて次々と出港した。今季はズワイガニ漁の県内の漁獲枠が9年ぶりに拡大され、漁師らは水揚げ量アップに期待を寄せた。

 金沢港では午後10時ごろから漁師が最終準備に取り掛かり、約20隻が沖合へ向かった。輪島港38隻、加賀の橋立港からは10隻が漁に出た。

 県漁協などによると、初物は9日午後に水揚げして競りに掛けられ、10日に店頭に並ぶ。雄「加能ガニ」の最高級ブランド「輝(かがやき)」の初物は2年前が500万円、昨年は100万円の値が付いた。昨季市場デビューした雌「コウバコガニ」の最高級ブランド「輝姫(かがやきひめ)」は30万円で競り落とされた。

 今季の県内の漁獲枠は資源量の回復などを受け、昨シーズンより76トン多い425トンに設定された。金沢支所所属「平昌丸(へいしょうまる)」の船長鳥井祥平さん(38)は「漁場を探りながら大漁を目指したい」と意気込んだ。

 ズワイガニの漁期は雌が12月29日、雄が来年3月20日まで。

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