小泉勝容疑者

 志賀町発注の配水管工事の入札を巡る贈収賄事件で、受託収賄などの容疑で逮捕された町長の小泉勝容疑者(57)=同町町(まち)=は6日、弁護士を通じて福田晃悦町議会議長に辞職願を提出した。福田議長は同日、町選管に通知した。公選法の規定では後任を選ぶ町長選は50日以内に行うことになっており、年内の選挙が確定。現時点では12月19日告示、24日投開票の日程が有力視される。

  ●「一身上の都合」26日に自動失職

 福田議長や町議会事務局によると、小泉容疑者の辞職願には「一身上の都合」によって退職する旨が記されていた。退職の日付は書かれておらず、地方自治法により20日後の今月26日に自動失職となる。

  ●7日に町議会全協

 町長から辞職願が出されたことを受け、町議会は7日午前10時から全員協議会を開く。福田議長が町長の辞表提出を報告するほか、今後の対応を協議する。終了後に福田議長と町長職務代理者の庄田義則副町長が会見する。

 辞職願を受け取った福田議長は同日、町役場で報道陣に町長辞職の受け止めを問われ「7日の全協後に話すのできょうはコメントを控える」と述べた。町長逮捕については「ただただ驚いた」と語った。議長が事件後、報道陣の質問に答えるのは初めてで「辞職願が出た時点でコメントするのが筋だと思っていた」と語った。

 庄田副町長は「このような事態となり改めておわび申し上げる。法に基づき、粛々と手続きを進める」と話した。面会した代理人の弁護士からは「町長の意思を持ってきた」とだけ言われたといい、その他に伝言などは預かっていないとした。

 町長選には、今年4月の県議選でいずれも落選した前町議の稲岡健太郎氏(46)、志賀町出身で前金沢市議の高岩勝人氏(56)が意欲を持っているとされ、町長派の町議らの間では後任候補として南政夫町議(59)の名が挙がっている。

 稲岡氏は6日、北國新聞社の取材に「支援者と相談して今後の方向性を決めたい」と話し、高岩氏は「推してくれる声があれば検討したい」と語った。町議らによると、南氏は地元支援者らと出馬の可能性を協議している。

 町長選に現職の町議が出馬した場合、町議の辞職時期によっては町議補選が同時に行われる可能性がある。

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