会誌「レール」の歴史を振り返る前川会長=富山市内

青空に映える立山連峰と路面電車=2月、富山市の富山大橋

  ●研究や提言、発行半世紀

 富山県内の鉄道愛好家でつくる「富山レールクラブ」が発行する会誌「レール」が200号に到達した。JR城端線・氷見線の再構築や北陸新幹線の敦賀延伸など、富山の鉄道を取り巻く状況が変化していく中、同会は今後も会誌の発行を通じて情報発信し、鉄道ファンの親睦を深めるとともに、鉄道や公共交通を考える機会を提供していく。

 富山レールクラブは1971(昭和46)年、「富山レールマニアズ」として設立され、現在は10代から90代まで90人が在籍。乗車撮影会を開催したり、鉄道展を開いたりしている。

 会誌は創立翌年から年4回発行し、会員に配ってきた。鉄道写真や鉄道旅行記、鉄道史の研究など会員の寄稿を掲載する。最近では城端線・氷見線の再構築に注目が集まる中、蓄電池式車両など両路線に導入すべき新型車両について会員が提言する記事もあった。

 来年3月16日に北陸新幹線敦賀開業を控える中、JR北陸線の経営移管を見据え、今年8月には乗車撮影会で福井県を訪問。北陸新幹線金沢開業以前は富山県内も走っていた特急サンダーバードなどを撮影した。

 富山県にはJR、私鉄、第三セクターの路線があり、新幹線や路面電車、トロッコ電車など顔ぶれが多彩で鉄軌道の話題が豊富。最新の出来事を共有しようと、会誌には、報道をもとに県内の鉄道会社の動向を伝えるコーナーもある。

 200号では、北陸新幹線敦賀以西の今春着工の断念や、富山駅東側で進む富山地鉄本線高架化工事の遅れ、あいの風とやま鉄道の運賃引き上げなどのニュースを紹介した。

 会誌は通常18~20㌻だが、記念の200号は91㌻に拡大。富山電気鉄道(現・富山地鉄)200形や、JR高山線を走るディーゼル機関車DD200形など200にちなんだ鉄道車両を取り上げた。1~200号の表紙を掲載するコーナーも設けた。

  ●21、22日に展示会

 富山レールクラブは21、22日に富山市民プラザで「第51回鉄道展」を開き、会員が撮影した鉄道写真の展示や鉄道模型の運転展示などを行う。会誌200号到達を記念し、全号の表紙の展示も予定している。

 前川英雄会長(72)=富山市=は「富山は『鉄道王国』といわれるほど、いろんな列車が走り、話題は尽きない。県外から見るとすごいこと」と話し、富山の鉄道の魅力を強調する。「250号、300号到達を目標に頑張って続けていきたい」と意気込んだ。

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