屋外展示場(おくがいてんじじょう)でくつろぐ雄(おす)のクリス=能美市(のみし)のいしかわ動物園(どうぶつえん)

キリッとした表情を見せるクリス

大きなあくびをするクリス

木登りをするお転婆娘のララ

「ナイトズー」の様子。昼間よりも機敏に動くクリス

回診に来た獣医にじゃれるララ

床暖房の上でくつろぐクリス

 いしかわ動物園(どうぶつえん)の「ネコたちの谷」には2頭のライオンが展示(てんじ)されている。大きな体に太い足。ガラス越(ご)しでも迫力(はくりょく)は満点(まんてん)だ。坂牧朝仁飼育展示係長(さかまきともひさしいくてんじかかりちょう)に特徴(とくちょう)を教えてもらった。

 生息地(せいそくち)では生態系(せいたいけい)の頂点(ちょうてん)に立つ捕食者(ほしょくしゃ)であり、世界的(せかいてき)に「百獣(ひゃくじゅう)の王」と呼(よ)ばれる。鼻先(はなさき)から尾(お)の付(つ)け根(ね)までの体長は170~250センチ、尻尾(しっぽ)は70~100センチもある。体重(たいじゅう)は150~250キロ。ネコ科ではトラに次(つ)いで大きな種類(しゅるい)だ。

 特徴(とくちょう)は何と言っても雄(おす)のたてがみだ。1~2歳頃(さいごろ)から生(は)え始(はじ)め、5~6歳(さい)で生えそろうそうだ。毛の長さや色には個体差(こたいさ)がある。茶褐色(ちゃかっしょく)や黄褐色(おうかっしょく)、黒色などで、環境(かんきょう)によって異(こと)なると考えられている。役目(やくめ)は諸説(しょせつ)あり、群(む)れを守(まも)る戦(たたか)いで自分を大きく見せて無用(むよう)の争(あらそ)いを避(さ)けたり、急所(きゅうしょ)の首を守(まも)ったりするためとされる。立派(りっぱ)なたてがみの雄(おす)は雌(めす)にモテるとも言われる。

 時速(じそく)60キロ以上(いじょう)の走力、2・5メートル程度(ていど)を飛(と)び越(こ)える跳躍力(ちょうやくりょく)、数百キロもある獲物(えもの)を引きずる咬合力(こうごうりょく)を備(そな)える。泳(およ)ぎが得意(とくい)で、若(わか)いライオンは木登(きのぼ)りもする。ネコ科では珍(めずら)しく群(む)れで生活する。群(む)れは「プライド」と呼(よ)ばれ、1~3頭の雄(おす)、10~15頭ほどの成獣(せいじゅう)の雌(めす)と子どもたちで構成(こうせい)される。

 園内の2頭は、14歳(さい)の雄(おす)クリスと3歳(さい)の雌(めす)ララ。餌(えさ)は馬肉、鶏(とり)の胸肉(むねにく)、牛肉、鶏頭(けいとう)などを日替(ひが)わりで与(あた)えている。週1日は絶食日(ぜっしょくび)とし、胃腸(いちょう)を休ませている。

 百獣(ひゃくじゅう)の王でも大きな声やカメラのフラッシュはストレスになる。人が嫌(いや)なことはライオンだって嫌(いや)なものだ。静(しず)かに見守(みまも)ろう。

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