黒と淡(あわ)い水色が調和(ちょうわ)した翅(はね)をしているリュウキュウアサギマダラ=白山市(はくさんし)の石川県(いしかわけん)ふれあい昆虫館(こんちゅうかん)

リュウキュウアサギマダラの卵。透明感のある白い色をしている。

幼虫は黒い体に白色の水玉模様がある。

光沢のある黄緑色のさなぎ

花の蜜を吸うリュウキュウアサギマダラ

 見た目が美(うつく)しい昆虫(こんちゅう)といえば、チョウを思(おも)い浮(う)かべる人もいるだろう。石川県(いしかわけん)ふれあい昆虫館(こんちゅうかん)から「リュウキュウアサギマダラ」を紹介(しょうかい)しよう。須田将崇技師(すだまさたかぎし)に特徴(とくちょう)を教えてもらった。

 卵(たまご)は約(やく)1ミリで、透明感(とうめいかん)のある白色で米粒(こめつぶ)のような形をしている。幼虫(ようちゅう)は黒色の体に白色の水玉模様(みずたまもよう)で、頭部(とうぶ)とお尻(しり)の近くに根元(ねもと)が赤く、先端(せんたん)が黒い突起(とっき)を計四つ持(も)っている。さなぎは約(やく)2センチで、光沢(こうたく)のある黄緑色(きみどりいろ)だ。小さな黒点もある。成虫(せいちゅう)は雄(おす)、雌(めす)ともに黒と淡(あわ)い水色が調和(ちょうわ)したきれいな翅(はね)をしている。

 ちなみに雄(おす)が雌(めす)に求愛(きゅうあい)する時、羽ばたきながらお尻(しり)の先端(せんたん)から「ヘアペンシル」という毛の束(たば)を広げる。そこから異性(いせい)を引(ひ)き付(つ)けるフェロモンを出すんだ。

 国内では沖縄県(おきなわけん)と、鹿児島県(かごしまけん)の奄美群島(あまみぐんとう)とトカラ列島(れっとう)に分布(ぶんぷ)している。

 昆虫館(こんちゅうかん)の「チョウの園」では、成虫(せいちゅう)を1カ月あたり約(やく)100頭(とう)放(はな)している。成虫(せいちゅう)はスポーツドリンクを薄(うす)めたものや、花の蜜(みつ)が主(おも)な餌(えさ)だ。

 「トウワタ」という花の蜜(みつ)をよく吸(す)うので、運(うん)が良(よ)いとその様子(ようす)を近くで観察(かんさつ)できる。月に数回、ツルモウリンカという植物(しょくぶつ)の鉢植(はちう)えを出しているが、その時には産卵(さんらん)の様子(ようす)や卵(たまご)を見ることができるかもしれない。

 最後(さいご)に須田技師(すだぎし)からのお願(ねが)いだ。チョウは翅(はね)が傷(きず)つくと飛(と)べなくなり、体も弱ってしまう。チョウの園(その)ではリュウキュウアサギマダラをはじめ、たくさんのチョウが飼育(しいく)されているが、触(ふ)れないようにしてほしいとのことだ。マナーを守(まも)って観賞(かんしょう)しよう。

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