園内で飼育(しいく)されているグレビーシマウマ。左がキサラギで右がホタル=能美市(のみし)のいしかわ動物園(どうぶつえん)

グレビーシマウマが展示されている「サバンナの草原」

雌のホタル

赤ちゃんと一緒にいるホタル。ホタルはこれまでに3頭を上手に育て上げたお母ちゃんシマウマだ

雄のキサラギ

大きな丸い耳。自在に動かせるので体の向きを変えずに遠くの音を聞くことができる

草食動物なので目は横側に付いている。顔もしま模様だ

餌を食べるグレビーシマウマ。餌を与える場所を変えることで行動範囲が単調になるのを防いでいる

 シマウマは「グレビーシマウマ」「ヤマシマウマ」「サバンナシマウマ」の3種類(しゅるい)いる(注(ちゅう))。今回紹介(こんかいしょうかい)するグレビーシマウマのしま模様(もよう)は最(もっと)も美(うつく)しいと言われ、幅(はば)が狭(せま)く、数が多くて、ひづめの上まである。

 しま模様(もよう)はおなかにはない。ほかの種類(しゅるい)と異(こと)なる点だ。大きな丸い耳は自在(じざい)に動(うご)かせるため体の向(む)きを変(か)えずに遠くの音を聞ける。大きな鳴き声も特徴(とくちょう)で、いしかわ動物園(どうぶつえん)の専門員(せんもんいん)、濱野沙織(はまのさおり)さんは「ブォブォーヒィィィー」と表現(ひょうげん)する。ほかの種類(しゅるい)と区別(くべつ)できるほどクセが強いんだ。

 一般的(いっぱんてき)に体長(たいちょう)240~300センチ、体高(たいこう)145~160センチ、体重(たいじゅう)350~450キロで、野生のウマ科動物(かどうぶつ)では最大(さいだい)だ。スーダン南部(なんぶ)、エチオピア、ケニア北部(ほくぶ)、ソマリアの乾燥地域(かんそうちいき)から半乾燥地域(はんかんそうちいき)に生息(せいそく)。野生の生息数(せいそくすう)は推定(すいてい)2千頭前後で絶滅(ぜつめつ)が心配(しんぱい)されている。

 名前の由来(ゆらい)はフランスのグレビー元大統領(もとだいとうりょう)だ。グレビー氏(し)に贈(おく)られたシマウマが新種(しんしゅ)と認(みと)められ、大統領(だいとうりょう)の名が付(つ)けられた。

 それにしても、なぜ派手(はで)な模様(もよう)をしているのか。最近(さいきん)の研究(けんきゅう)では致死性(ちしせい)の高い「眠(ねむ)り病(びょう)」を媒介(ばいかい)するツェツェバエによる被害(ひがい)を防(ふせ)ぐためと指摘(してき)されている。

 園内では16歳(さい)の雄(おす)キサラギと17歳(さい)の雌(めす)ホタルを飼育(しいく)し、「アフリカの草原」という場所(ばしょ)でキリンやホオジロカンムリヅルと一緒(いっしょ)に展示(てんじ)している。行動(こうどう)が単調(たんちょう)にならないよう餌(えさ)を置(お)く場所(ばしょ)を変(か)えたり、補助食(ほじょしょく)を広い範囲(はんい)にまいたりと飼育(しいく)も工夫(くふう)している。鳴き声は大きいが、大きな音に敏感(びんかん)な生きものだ。みんなも驚(おどろ)かせないように注意(ちゅうい)しよう。

(注(ちゅう))サバンナシマウマをさらに2種類(しゅるい)に分け、計(けい)4種類(しゅるい)とする説(せつ)もある。

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