専用車両に水素を充てんする関係者=26日午前11時10分、能登空港敷地内の水素ステーション

 石川県内初となる燃料電池車(FCV)用の水素ステーションが輪島市の能登空港と金沢市の県地場産業振興センター敷地内の2カ所で完成した。26日、能登空港のステーションで開所式が行われ、関係者がFCVの普及と脱炭素化の促進に期待を寄せた。

 ステーションは県や能登4市5町、金沢市、地元自動車ディーラーでつくる「能登スマート・ドライブ・プロジェクト協議会」が整備した。総事業費は約5億円で、このうち5分の2を国が補助した。

 開所式で馳浩知事はFCVの普及に関し「自治体の公用車で使うことが大事だ」と述べ、出席した能登の市町長に協力を呼び掛けた。坂口茂輪島市長があいさつし、石田忠夫県議会議長らが祝辞を述べた。

 ステーション内で作った水素は1キログラム当たり1210円(税込み)で販売する。営業は火、木曜を除く週5日で、午前9時~午後5時。原則予約制で、協議会のホームページなどから申し込める。

 開所に合わせ、同空港と金沢駅のレンタカー店でトヨタのFCV「MIRAI(ミライ)」のレンタルを開始した。

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