●検討委会合「一体感創出が大事」

 県西部緑地公園(金沢市)再整備構想検討委員会の第3回会合が25日、県庁で開かれ、県側は四つのゾーンで構成する再整備の骨子案を示した。新たな産業展示館や県立野球場などのある各ゾーンに行きやすい中央部には芝生広場を配置。園内に車の周回道路(リングロード)を巡らせ、現在の課題である混雑緩和を目指す。民間資金を活用し、官民連携で整備を進めるため、事業者の意見を募る「マーケットサウンディング」を県事業で初めて行う。

 コンセプトは「幸せを実感する心地よい緑と夢の空間」とする。芝生広場や親水空間のある「憩い・安らぎ」、新県立野球場やアーバンスポーツパークを備えた「スポーツ」、現在の1~3号館を統合した新産業展示館を含む「イベント」、多目的広場、カフェなどの「にぎわい・交流」の4ゾーンを配置する。芝生広場には大型遊具や、内側が屋内遊戯施設になった人工的な起伏を設ける。

 現在の園内道路は交差箇所が多く混雑・渋滞が起きやすいため、リングロードを整備するほか、北側出口を増設し、イベント時にはシャトルバス専用出入り口を設置する。駐車場は大きな混雑が生じる日が年10日ほどであることから現有台数(3279台)程度とし立体駐車場を導入する。

 委員からは、住民の日常利用を促すため「『野球場や展示場に関係ない人は入ってはいけない』という心理的なバリアーを超え、公園としてどう一体感を創出するかが大事だ」との意見があった。「石川らしい」設備を求める声もあった。

 アドバイザーでサッカー元日本代表の本田圭佑さん(星稜高OB)は骨子案について「緑とスポーツやイベントなどと、商業のバランスがもう少し取れると良い。飲食や小売りなど商業的コンテンツが少し少ない」とコメントを寄せた。

 終了後、馳浩知事は、公園内で民間事業者が飲食店などを営業し、収益の一部を園内の公共スペース整備に充てる「パークPFI」(公募設置管理制度)の導入を検討していると説明した。県は夏頃にマーケットサウンディングを実施し、参入条件を把握するほか、施設の配置案などを募る。実績のある事業者への個別ヒアリングも行う。年内に最終案をまとめる。

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