「true tears」の一場面

加越能バスが運行する「世界遺産バス」

ラッピングバスなどの実現に向け、賛同者を募るウェブサイトのQRコード

  ●11月2日から記念展開催

 富山新聞社は創刊100年を記念し、南砺市のアニメ制作会社ピーエーワークスの出世作「true tears」の放送15周年記念展を、11月2日~12月4日に南砺市クリエイタープラザ「桜クリエ」で開催することを決めた。これと連動し、同作品にちなんだデザインのラッピングバス実現を目指すプロジェクトが始動。「富山に根ざした新聞」と「富山発の人気アニメ」の節目に合わせ、各種イベントを繰り広げ、地域活性化につなげる。

 2008年に13話が放送された同作品は、南砺市城端地域などを舞台モデルとし、ファンを毎週テレビにくぎ付けにした人気作。記念展は「true tears 15年の真心の軌跡~富山で生まれ、富山で育まれたアニメ作品~」と題して開催する。

 アニメスタジオの大半が東京に集まる中、旧城端町で2000年に設立されたピーエーワークスは良質な作品を生み出し続け、地方に本社を構えるアニメ制作会社の代表格の一つ。記念展では、同社の元請け第一作という記念碑的作品である「true tears」の魅力を伝える。

  ●4月28日から賛同者募る

 ラッピングバスのプロジェクトでは、南砺市クリエイタープラザの指定管理者を務める一般社団法人地域発新力研究支援センターが4月28日~6月26日にクラウドファンディングを実施。賛同者を募り、事業費を確保する。

 目標金額を達成すれば、加越能バス(高岡市)が高岡―城端―五箇山合掌造り集落を結んで運行する「世界遺産バス」の車両1台に1年間、「true tears」のデザインを施す。「南砺ふくみつ雪あかり祭り」と連携して、同祭り名物の「巨大紙風船」に同作品のイラストをあしらい、15周年記念展に合わせ、展覧会場近くの上空に浮かべる企画も予定する。

 「true tears」は、アニメの舞台モデルなどを訪ねる「聖地巡礼」現象と相まって、全国各地のファンを富山県に集める原動力となった。

 各種イベントを通じ、新型コロナウイルスの感染が拡大した3年間、富山県を訪問できなかったファンに再び来訪してもらい、コロナ禍で打撃を受けた観光施設や地域行事、公共交通機関を元気づける。

 15周年記念誌や記念グッズ、じょうはな座での同作品「全話一挙上映会」など多彩な企画を展開する。

 ★true tears(トゥルーティアーズ) 南砺市城端地域をモデルにした「麦端町」を舞台に、高校生の青春群像劇が描かれている。城端曳山祭と城端むぎや祭をモチーフにした「麦端まつり」や、氷見市を思わせる海辺の風景などが登場。JR城端線の城端駅には、各地から訪れたファンがメッセージを記すノートが置かれている。

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