自転車や歩行者の安全を確保するため、設けられた自転車走行指導帯とグリーンライン=金沢市辰巳町

  ●県道倉谷土清水線

 金沢市犀川地区唯一の幹線道路である県道倉谷土清水線の犀川小から上辰巳町会館の区間で18日までに、歩行者や自転車の安全を確保する自転車走行指導帯とグリーンラインが整備された。2018年から段階的に進められた工事が完了し、総延長2・8キロでドライバーに注意を促す。住民から整備を喜ぶ声が聞かれる一方、抜本的な安全対策を求める意見もあり、県は新年度以降、住民と連携して道路拡幅を目指す。

 自転車走行指導帯は自転車1台が安全に通行できるよう幅75センチあり、左側通行を促す役目もある。歩行者のためのグリーンラインは、路側帯に沿って設けられ、運転手に歩行者がよく歩く県道であることを視覚的に示す。

 犀川地区は公立の犀川小、犀生中、辰巳丘高、金沢学院大と短大、大学院、附属高、附属中があり、児童生徒や学生の総数は約5500人に上る。一方、県道倉谷土清水線は道路近くまで住宅が並び、歩道がほぼない区間も多い。

 このため、県は2018年から3期に分けて、指導帯とラインの整備を進め、今回の第3期で約900メートルを整備した。

  ●住民ら「次は拡幅を」

 整備完了について、山下一犀川地区町会連合会長は「安全対策は一歩前進し、重大な事故が防止されればありがたい」と歓迎する一方、昨年9月に県道につながる大桑町の市道で児童が乗用車にはねられる事故が起きたことを念頭に「やはり一番求めたいのは道路の拡幅だ」と強調する。

 県側は昨年12月に開いた、沿線住民や学校などでつくる「県道倉谷土清水線等の交通安全を考える会」の会合で、中長期的に拡幅を進める考えを示している。新年度の早い時期に会合を開き、地元住民と意見交換を進める構えで、道路整備課の担当者は「住民の皆さんと協力し、安全を確保したい」と話した。

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