通称「たら汁街道」の一角にあります。厨房(ちゅうぼう)の窓からは、たら汁用のアルミ鍋がたくさん積み上げてあるのが見えます

あすかりんのとびきりディナー

アルミ鍋で豪快たら汁

 北陸の冬を代表する味覚の王様はカニやブリかもしれませんが、魚ヘンに雪と書く「鱈(たら)」も、食いしん坊さんにとっては冬には欠かせない食材の一つなのではないでしょうか。

 鱈の名前の由来も、「たらふく食べる」から来ていると言われています。今回は富山県でおいしい「たら汁」が食べられるお店、「栄(さかえ)食堂」のご紹介です。

「たら汁」(1人前税別800円)ライスは中サイズ200円。鍋にたっぷりで1人前3杯分くらいはありますよ

定食屋のよう

国道8号線を新潟方面に向かうと、新潟に入る手前のヒスイ海岸付近で「たら汁」と書かれた看板やのぼり旗に幾つも出合います。そう、朝日町境にあるこの通りは、「たら汁街道」と呼ばれており、たら汁を提供するお店が密集しているんです。

栄食堂のメニュー表には、親子丼やキムチチャーハンやとんかつなど、定食屋にあるような料理名がズラリと書かれています。その中に「たら汁」が何げなく書かれているので見落としそうになりますが、間違いなくここの名物なのです。

たら汁はお店によって提供方法がさまざまで、銅鍋や雪平鍋など、特に鍋に特徴があります。栄食堂では大きなアルミ鍋で提供されますから、テーブル上でも存在感抜群ですよ。ふたを外す際の、カンカラカンと軽快な金属音もアルミ鍋ならではです。

魚の煮物や野菜の煮付け、サラダなどの小料理が並ぶガラスケース。セルフサービスで自己申告制です

口の中でホロッと

そしてタラ1匹がぶつ切りにして放り込まれており、具はシンプルにゴボウとネギのみとなっています。見た目はとっても豪快ですが、新鮮なタラを使用しているため、身が軟らかくて口の中でホロッと崩れるほど繊細な味わいです。

おみそは1969(昭和44)年から同じ銘柄が使われており、タラの淡い味に合う、まろやかで懐かしくも優しい味わいです。しみじみと語りかけてくるおいしさに、心がほぐれます。

また、小皿料理はガラスケースにたくさん並んでいます。もずく酢や真子煮、煮しめやポテトサラダなど幅広く、食べたい人はセルフサービスでお会計の際に自己申告制となっています。

今日もお腹(なか)いっぱい!

あすかりんでした。