四国八十八カ所お砂踏み霊場を説明する中田管長=上市町大岩

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上市で四国遍路体験 大岩山日石寺、「お砂踏み」復活

2016/07/22 02:54

 上市町大岩の真言密宗大岩山日石寺は「四国八十八カ所お砂踏み霊場」を復活させる。88の本尊を安置する厨子を並べ、大岩の自然を満喫しながら、弘法大師空海の修行の足跡に触れてもらい、地域活性化にもつなげる。30日に開創の記念式典などを行う。

 

 お砂踏み霊場は1969年に水害で流出した経緯がある。真言密教の聖地である高野山が2015年に開創1200年を迎えるのに合わせ、日石寺は14年夏から復活へ動きだした。

 

 お砂踏みは、四国八十八カ所の本尊を模してまつり、各寺院から提供された境内の砂を踏みながら参拝することで、実際に遍路したのと同様の功徳を積めるとされる。

 

 石仏や厨子を作るため15年1月から県内外3万人以上の信者や檀家(だんか)に寄進を呼び掛けた。砂は中田弘乘(こうじょう)管長(42)が四国を訪ね、八十八カ所を回って集めた。89番目として、高野山の奥の院になぞらえ、弘法大師像を製作した。

 

 霊場は徳島、高知、愛媛、香川のエリアに分け、1番から88番までの厨子を結ぶ参道は約1キロ余り。歩きやすいよう舗装し、スロープを設けた。各厨子に設置された納箱に祈願を書いた札を入れる。「修行の道場」と名付けた高知エリアは階段や坂道があり、険しい参道となっている。編みがさや金剛杖を貸し出す。

 

 30日午前10時から記念式典と本尊に魂を入れる巡礼寺開眼、修行大師開眼供養を開く。中田管長は「滝修行と並ぶ修行の一つとして歩いてもらいたい。本当の四国八十八カ所へ向かうきっかけや若者が古来の文化に興味を持つことにもつながってほしい」と話した。