デフバスケットボールの参加を呼び掛ける(右から)篠原さん、嶺藤さん、西尾副会長=金沢市内

地域スポーツ

聴覚障害者バスケ普及へ、県内初のチーム設立

2017/11/29 02:28

 聴覚障害者(デフ)にバスケットボールを普及させようと、石川県立いしかわ特別支援学校教諭の篠原雅哉さん(41)が中心となって県内初のチーム「石川デフブルースパークス」を設立した。自らも聴覚障害があり、手話で会話する篠原さんは「ろうあの子どもたちが取り組むスポーツの幅を広げたい」と意気込んでいる。

 

 篠原さんは昨年まで日本デフバスケットボール協会の理事長を務め、今年、妻の故郷である金沢市に移住した。「ろう者のスポーツは陸上、野球、卓球が多く、バスケットをする環境があまりない」と自らチームをつくった。

 

 県バスケットボール協会の西尾賢一副会長ら県内関係者に協力を求めたところ、全日本クラブ選手権で優勝した「石川ブルースパークス」のスポンサーで介護保険事業のイエローガーデングループ(金沢市)がユニホームを提供して全国大会出場を後押し。県協会は聴覚障害者の五輪「デフリンピック」の日本代表選手育成を目的としたクリニック開催をバックアップするなど、デフバスケットの活動範囲を広げている。

 

 現在、チームに在籍する聴覚障害者9人のうち県内在住の選手は篠原さんと嶺藤至さん(35)=野々市市=の2人だけで、普段は健常者チームに混じって練習している。篠原さんは「将来的にはろう者だけで練習できるほどに地元の仲間を増やしたい」と力を込めた。