イコカを9月15日に福井県内へ導入すると発表した児島支社長=福井市内のホテル

石川と関西、イコカ導入拡大 JR西、9月15日から 一部で距離制限撤廃

2018/05/31 02:00

 JR西日本は9月15日、片道200キロ圏の利用に限っているICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」の制限を一部撤廃し、北陸線で特急列車が止まる石川、福井の10駅と大阪近郊区間を行き来する際、200キロを超えてもイコカで乗車運賃を払える特例を設ける。特急の利用時は別に特急券が必要となる。同日、福井県区間(新疋田―牛ノ谷)にイコカが導入され、北陸、関西の利用可能エリアがつながるのに合わせて利便性の向上を図る。

 

 北陸線の特急停車駅は金沢、松任、小松、加賀温泉、大聖寺、芦原温泉、福井、鯖江、武生、敦賀の10駅で、大阪近郊区間は滋賀県内から、西端が播州赤穂駅(兵庫県赤穂市)、南端が和歌山駅(和歌山市)となる。北陸の10駅と大阪近郊区間内の駅を行き来する場合、普通、特急にかかわらず距離制限をなくす。

 

 これまでは福井をまたいだ利用ができなかった。今後は特例も活用することで、金沢駅でICカードを使って乗車し、列車を乗り継いで和歌山や神戸に行ってもイコカで精算できるようになる。

 

 北陸線では10駅以外を乗車駅か降車駅とした場合、従来通りに200キロの距離制限が適用される。乗降駅がIRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道の場合、鉄道会社をまたぐため、イコカを利用できるのは大聖寺―越中宮崎(富山県朝日町)に限られる。逆に福井県内から東に向かうケースでは、金沢駅が東端となる。

 

 イコカは事前に入金(チャージ)する仕組みで、入金額の上限は2万円。JR系、大手私鉄系のカード9種類と互換性がある。

 

 JR西は昨年4月15日、北陸線の石川県区間(金沢―大聖寺)にイコカを導入した。最初の1年間に同社が販売した枚数は2万7560枚で、定期券利用者の6割、利用者全体の3割がICカードに切り替えた。

 

 30日、福井市内で会見した児島邦昌執行役員金沢支社長は「首都圏や関西圏はほとんどの方がICカードを持っている。買い物で使える加盟店を増やし、カード率を高めたい」と話した。

 

 福井県内の北陸線各駅ではイコカの導入に合わせ、初めて自動改札機が導入される。福井は同社管内の2府16県で唯一、自動改札機がない県だった。