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北陸の経済ニュース 【12月4日04時34分更新】
セブン−イレブン進出、PB競争に拍車 きょう石川で8店開業
コンビニエンスストア最大手のセブン−イレブン・ジャパン(東京)が4日、石川に初
出店することで、PB(自主企画)商品による集客競争に拍車が掛かってきた。同社は売
り上げ全体に占めるPBの割合が6割近くと「圧倒的」(業界関係者)で、セブン進出に
備え、他社もPBの拡充を急ぐ。節約志向を背景に人気が高まる自社ブランドの商品群を
浸透させる狙いから、出店競争も過熱しそうだ。「セブンはPBの商品数が多く、PBの商品力も脅威だ」。ある北陸のコンビニ関係者 は、PBに強いライバルの進出に身構える。 セブン−イレブンでは、おにぎりや弁当など「日配品」も含めたPBの売り上げが、売 り上げ全体の55%(既存店ベース)を超える。石川で先行出店しているコンビニではお おむね3〜4割で、5割を超えるのはセブンだけとなる。 セブンの看板PBである「セブンプレミアム」は、大手メーカー製の菓子や調味料、生 活用品など約300品を展開する。1月に進出した富山、福井でも好調で、プレミアムだ けで売り上げ全体の7、8%を占め、全国の5%よりも高い。 3日、金沢市内で会見したセブンの増田彰執行役員は「セブンプレミアムは従来と違う 、新しい需要を獲得している。今の消費者ニーズに合っている」と胸を張った。 新規エリアの店舗では、PBを中心とした店づくりがしやすく、大手メーカーの商品よ り安いPBを武器に、共働き世帯の顧客を取り込めたことも北陸での好発進につながって いるという。 PB戦略に定評のあるセブンの進出により、ライバル他社でもPBを強化する動きが広 がってきた。 北陸でサークルKを221店、サンクスを177店運営するサークルKサンクス(東京 )が進めるのは、地元食材を活用した地産地消「北陸MOTプロジェクト」だ。 セブンの石川進出に合わせたかのように、11月17日から12月15日発売分まで5 週連続で、北陸の全店舗において地元の果物などを使った菓子パンを投入する。 さらに、親会社のユニー(愛知県稲沢市)と共同開発した「カチアル」や価格を重視し た「スタイルワン」などPBの多様化も進め、幅広いニーズに対応する。同社では売り上 げ全体のPBの割合は約3割だが、「徐々に上がっている」(広報)という。 コンビニ利用が多い一人暮らしの人を狙った商品も増えている。北陸で291店を展開 するローソン(東京)は来春、PB「バリューライン」の商品数を、現在の2倍の1千品 に増やす。野菜などの生鮮品もそろえ、「使い切りの小分けタイプを充実させたい」(広 報)としている。 ファミリーマート(東京)は、PBの売り上げが全体の4割強を占めており、今後、エ ーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm、東京)の株式取得を契機に、両社のPBを統 一し、商品力を一層強化する方針だ。 不況で消費が冷え込む中でも、PBは節約志向の追い風に乗って需要を伸ばしている。 たばこ自動販売機用の成人認証カード「タスポ」導入に伴う「ついで買い効果」が一巡し 、売り上げが伸び悩むコンビニ各社にとって、PBは他社との違いが出しやすく、「最近 では来店目的の一つになっている」(大手コンビニ関係者)という。 PBをめぐっては「コンビニでもスーパーのような価格競争が加速してしまう」(北陸 の業界関係者)と懸念する声もある。一方で、「だれもが知っているNB(メーカー商品 )と違い、PBを浸透させるためには、ある程度の店舗数が必要」(同)とされ、PB効 果を高めるための出店が増えてくる可能性も出ている。
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