無言で温泉街を歩いた十三夜の渡り=小松市粟津温泉

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無言で厄よけ十三夜の渡り 粟津、開湯1300年へ

2017/11/03 02:00

 小松市粟津温泉を開いた泰澄(たいちょう)大師が伝えたとされる「十三夜の渡り」は1日、同温泉で行われた。住民ら13人は、無言で13本の橋を渡って無病息災を祈りながら、来年に開湯1300年を迎える温泉地の繁栄を願った。

 

 十三夜の渡りは、厄よけの巡礼として、泰澄が粟津の村人に教えたのが始まりといわれ、粟津温泉の守護寺の真言宗大王寺に伝承されてきた。戦後に廃れたが、地域の伝統行事を見直そうと、2002年に町おこしのウオーキング行事として復活した。

 

 1日夜は雲がなく、十三夜の月がくっきりと見えた。大王寺の世話人でつくる「十三夜講」が主催し、参加者は大王寺を出発して温泉街をぐるりと巡る約4キロのコースを歩いた。井ノ口新橋のたもとで白山に向かって拝み、おっしょべ橋に到着するとお札をもらって解散した。

 

 粟津温泉では来年、交流広場が整備され、節目の年を盛り上げようとの機運が高まる。十三夜講の桂木武彦さんは「十三夜の渡りが魅力あるコースになるように検討したい」と話した。