ホッとニュース 【2月2日02時12分更新】

「柴山潟も登録湿地に」 ラムサール条約

ラムサール条約登録を目指す柴山潟=加賀市内
 加賀市の柴山潟流域環境保全対策協議会などは片野鴨池に加え、柴山潟と大聖寺川流域 もラムサール条約登録湿地とするため、活動を強化する。水鳥の越冬地である同池と餌場 となる周辺の潟や川を一体として登録し、保全に努める。今年は同条約制定40周年の節 目にあたり、同協議会は2日の「世界湿地の日」にちなんだフォーラムを11日に同市内 で開催し、関係機関や市民への協力を求める。

 フォーラムは加賀市柴山町のホテルアローレで開かれ、同協議会や同市鴨池観察館など がこれまでの活動を紹介する。日本国際湿地保全連合の名執芳博常務理事が水鳥の生息地 を守るため、柴山潟をはじめとする周辺地域の環境保全の重要性を市民に訴える。

 片野鴨池は1993(平成5)年6月に同条約に登録された。伝統的な狩猟法である坂 網猟の伝承のほか、冬に周辺の田んぼに水を張り餌場を確保するなど、環境保全に向けた 取り組みが盛んに行われている。

 加賀市鴨池観察館によると、鴨池の水鳥は柴山潟や大聖寺川流域の水田を餌場とする。 同潟干拓地には今冬、約5千羽のガン、カモ類のほか東北地方の大雪で餌を求めて南下し たと見られるハクチョウ類が昨冬よりも約300羽多い1千羽超が飛来。羽咋市の邑知潟 の約1800羽に次ぐ北陸最大級の越冬地となっている。

 そのため、柴山潟流域環境保全対策協議会は片野鴨池だけではなく、周辺の潟や河川の 環境保全も不可欠と判断。鴨池と一体として条約登録を目指すことにした。1996(平 成8)年に設立した同協議会は、すでに干拓やごみの増加などの要因で水質が悪化した柴 山潟の環境改善に取り組んでいる。

 昨年8月に開かれた環境省のラムサール条約候補地検討会では、同省が柴山潟をはじめ とする同地域を「鴨池と同様に環境保全に取り組むのが望ましい」としている。同条約に 登録されるには、環境省が同条約湿地として国際基準に照らして選定した後、自治体の賛 同を得ることや鳥獣保護法に基づく保護区の設置が必要となる。

●ラムサール条約 「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」の通称 。1971(昭和46)年にイラン・ラムサールで開かれた国際会議で採択された。締約 国は条約の基準を満たす自国の湿地を指定し、条約事務局(スイス)に登録する。日本で は加賀市の片野鴨池のほか、北海道の釧路湿原や滋賀県の琵琶湖などが登録されている。


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