ホッとニュース 【8月2日02時40分更新】

人身事故?人消えた… JR野々市駅、特急急停止

停止した特急「しらさぎ1号」の先頭車両周辺を調べる関係者=野々市町のJR北陸線御経塚踏切付近
 1日午前10時48分ごろ、野々市町のJR北陸線野々市駅で、通過予定の名古屋発富 山行き特急「しらさぎ1号」(8両編成)が急停止した。男性運転士が「ホームから飛び 降りた人をはね、衝突音も聞いた」とJR西日本金沢支社に連絡し、松任署などが人身事 故とみて付近を捜索したが、けが人は見つからなかった。一方、先頭車両には衝撃を受け たとみられる破損個所があり、同支社は「全国でも例がないケースで原因は分からない」 としている。

 特急の乗客約150人にけがはなかった。JR西日本金沢支社によると、運転室には運 転士1人で、時速約130キロで走行していた。「事故」直後、運転士は同支社輸送指令 に「飛び降りた人をはねた」と無線連絡したが、飛び降りる瞬間は目撃していなかった。 運転士はホーム手前約200メートルで、ホーム中央付近に男性のような人影を目撃。警 笛を鳴らして非常ブレーキを掛け、ホーム中央付近で「何かが当たる衝突音」を聞いたと いう。

 特急はホームを約120メートル過ぎた御経塚踏切付近で停止した。駆け付けた松任署 員らが車両下や付近を捜索したが、血痕など人をはねたとみられる痕跡は見つからなかっ た。

 捜索では、先頭車両左側に設置されている乗務員用の鉄製ステップが前方から押された ように曲がっていたことが確認された。運転開始前の同日午前6時に車両を点検した際に 異常はなく、JRは「相当強い衝撃があったとみられるが、人との衝突痕かは分からない 」としている。

 当時、野々市駅には職員1人がいたが、ホームに人はおらず、ほかに目撃した人はいな いという。同社によると、この影響で松任―西金沢駅間の上下線が約1時間半不通となり 、特急と普通列車計10本が運休したほか、計24本に最大1時間52分の遅れが生じ、 約6千人に影響が出た。

 特急の急停車後、野々市駅には住民約50人が駆け付け騒然とした。近くに住む男性会 社員(55)は「甲高い警笛とブレーキ音が聞こえ、びっくりして飛んできた」と話した 。

 JR西日本金沢支社によると、運転士は運転歴11年で「停車駅と勘違いしたことはな い」としている。通常、特急電車が人をはねた場合でも運転台から衝突の瞬間は目視でき ず、同社は「何があったのか分からない」としている。


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