ホッとニュース 【2月9日03時12分更新】

石川県内初の裁判員裁判開廷 審理2時間、きょう結審
 石川県内初の裁判員裁判となる殺人未遂罪などに問われた元飲食店店員加島正人被告( 35)=能美市松が岡5丁目=の初公判は8日午後、金沢地裁(神坂尚裁判長)で開かれ 、加島被告は起訴内容を認めた。午前中の裁判員選任手続きで決まった男性4人、女性2 人が裁判官3人とともに約2時間審理した。検察、弁護側は難解な法律用語を避け、写真 や映像、図を用いた主張を展開。「見て聞いて分かりやすい」公判に努め、従来と大きく 異なる法廷となった。9日に求刑、結審し、10日に判決が言い渡される。

 金沢地裁で最も広い3号法廷(傍聴席48)に入った裁判員6人は裁判官3人を挟むよ うに左右二手に分かれ、法壇に着席。正面向かって左側に男性裁判員3人、右側に女性、 男性、女性の順に3人が並んだ。補充裁判員3人はいずれも男性で、その後ろに座った。

 予断を与えないよう裁判員の入廷前に被告の手錠と腰縄が外された。8日の審理は計2 時間2分で終了した。裁判員の負担に配慮し、18分と10分間の2回の休憩を挟んだ。

 検察側は証拠調べで凶器の牛刀を透明のケースに入れて提示、裁判員全員がケースを手 にとって確かめた。現場のマンションの防犯カメラ映像を証拠として提出、加島被告と被 害者男性がもみ合う様子がモニターに流された。

 検察側は冒頭陳述で「強い殺意によるしつこい犯行」と主張。争点となる自首の成立に ついては「警察官の追及で刺したことを認め、自首ではない」と主張した。

 弁護人は証言台の近くに立ち、裁判員を見渡しながら冒頭陳述した。加島被告が男性の 元で過酷な仕事に追い詰められ、正常な判断をすることが難しい状態だったと主張。自ら 119番通報して警察官に「わたしが刺しました」と自発的に述べ、自首が成立すると反 論した。

 裁判員裁判はこれまで全国45都道府県で行われており、石川県は46番目。残る新潟 県では3月に行われる。

 金沢地裁で8日始まった裁判員裁判の事件概要は次の通り。

 殺人未遂と銃刀法違反の罪に問われている加島被告は昨年7月22日午後5時50分ご ろ、金沢市里見町のマンションに住む飲食店経営者男性(52)方の玄関先で、殺意を持 って刃渡り約30センチの牛刀で男性を刺し、左胸などにけがを負わせたとしている。起 訴内容に争いはなく、弁護側が主張する自首の成立と量刑が争点になる。


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