ホッとニュース 【12月22日03時12分更新】

自然が変だ 金沢気象台の生物季節観測

落葉が進むイチョウの木=11月、加賀市内
 鳥の鳴き声や植物の開花などを記録する金沢地方気象台の「生物季節観測」で今年、観 測対象の全41種目のうち、27種目が平年より早く観測されたことが21日までに分か った。イチョウの黄葉と落葉は観測史上最も早く、ウメやヤマハギは平年より1カ月近く 前に開花した。アブラゼミの「初鳴き」も早かった。昨冬の暖冬の影響で開花や生物の出 現が早まったとみられ、動植物にとっては異変の一年となった。

 今年の観測では、イチョウが色づく黄葉が10月31日、落葉が11月15日。それぞ れ平年より10日ほど早く、黄葉は従来最も早かった11月2日、落葉は同19日を更新 した。

 このほか、ウメの開花は2月9日(平年3月5日)、ヤマハギは7月2日(同8月9日 )、ススキは7月31日(同8月14日)となるなど早まった。シオカラトンボの初見や ツクツクホウシの初鳴も平年より5日から1週間ほど早かった。

 新潟地方気象台が発表した北陸地方の天候経過では、昨冬は気温が高く、降雪量が少な い暖冬だった。県林業試験場(白山市)によると、植物の多くは平均気温を積算した「積 算温度」が一定の値に達すると、発芽や開花する。昨年の暖冬で今年は例年より早く積算 温度に達する植物が多く、生育が促される形となったとみられる。

 県ふれあい昆虫館(白山市)の担当者は「例年、昆虫は3月下旬〜4月上旬に活動を始 めるが、今年は3月中旬から動き出したという情報が寄せられた」と話し、今年の春は暖 冬で昆虫の目覚めの時期が早まったと分析している。


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