ホッとニュース 【7月25日03時17分更新】

辰巳用水の国史跡指定、27日申請 金沢市

金沢市が国史跡指定を申請する辰巳用水=同市飛梅町
 金沢市が27日、辰巳用水を国史跡に指定するよう、石川県を通じて文化庁に申請する 方向となった。同時に、市中心部の金沢城跡周辺などの区域について、重要文化的景観( 重文景観)の選定を申し出る。いずれも11月にも、文化審議会で指定、選定が答申され る見通しである。藩政期からの貴重な文化財や歴史的な町並みの保全を図るとともに、歴 史遺産を生かしたまちづくりを加速させ、「歴史都市」に磨きを掛ける。

 辰巳用水について、市は東岩取水口(上辰巳町)から兼六園までの延長約11キロのう ち、暗渠(あんきょ)や流路が変更されている部分を除いた約8・8キロの史跡指定を申 請する。対象面積は14万7千平方メートルで、所有者数は市など320となる。

 市は2005年7月、有識者による調査指導委員会を設置し、辰巳用水の歴史的な価値 を検証してきた。

 重文景観については金沢城跡周辺の156万平方メートルに卯辰山公園、犀川、浅野川 を加えた292万平方メートルを「金沢の文化的景観 城下町の伝統と文化」として選定 を申し出る。選定されれば、北陸三県では初となる見通しである。

 対象地では、金沢城跡や兼六園など、城下町固有の要素が残るほか、近世の文化政策に 基づいて育(はぐく)まれた茶の湯や能、庭園築造が市民の生活に息づき、固有の風情、 情緒、たたずまいを醸し出しているとしている。惣構跡、鞍月、大野庄、辰巳の各用水な ど143件が重要な構成要素に特定されており、選定されれば修理や説明板の設置、防災 施設整備などで国の支援を受けることができる。


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