山野市長に旧町名復活の申出書を提出する観一、観二、観三の各町会関係者=金沢市役所

「観音町に愛着」復活申し出 旧町名で金沢の地元町会

2018/05/15 02:39

 旧町名「観音町(かんのんまち)」の復活に向け、金沢市東山1丁目の観一、観二、観三の各町会長らが14日、市役所に山野之義市長を訪ね、旧町名復活に関する申出書を提出した。「観音町の名前に愛着と誇りを持っている」と口をそろえる町会長らに対し、山野市長は「熱意は十分に伝わった。皆さんの旧町名復活への思いを形にしたい」と強調した。

 

 市は今後、復活区域の土地や建物の調査に入り、市旧町名復活審議会に諮問する。審議会の同意が得られれば、市議会に町名変更議案を提出し、可決後に市長の告示で旧町名復活となる。市によると申し出から復活まではおおむね1年程度かかる見通しという。

 

 今回復活を目指す旧町名は「観音町一丁目」「観音町二丁目」「観音町三丁目」となる。1966(昭和41)年9月の住居表示の実施で3旧町のエリアは三丁目の一部を除いて東山1丁目に組み入れられたが、町会名は「観一」「観二」「観三」のまま残り、各町会の活動も旧町の区割りで行われてきた。

 

 旧町のエリア面積は一丁目が約0・8ヘクタール、二丁目が約0・5ヘクタール、三丁目が約2・4ヘクタール。3町会は2015年ごろから、地域団体「観音町をよくする会」が中心となって、旧町名復活の検討を始め、今年に入り、各町会の総会で旧町名復活を目指すことを決議した。

 

 この日は観音町をよくする会会長の長田淳観一町会長、苗代晃一観二町会長、安念尚弘観三町会長、福島十一、柴原千尋両観一町会副会長の5人が市役所に訪れた。3町会を代表し、長田観一町会長が「旧町名復活を機にまちの活性化に貢献し、市の文化とまちづくりの発展に寄与したい」と語り、山野市長に申出書を手渡した。

 

 「東山というブランド町名を捨てることに寂しさはないか」との山野市長の問いには、福島観一町会副会長は「わずか50年余が『東山』だっただけ。住民にとっては、むしろ旧町名復活であるべき姿に戻るという感覚だ」と話した。苗代観二町会長も「観音町という名前への、住民のこだわりは強い」と答えた。