相輪、17世紀半ば新調か 妙成寺・五重塔の飾り

2018/03/29 02:14

 日蓮宗本山妙成寺(みょうじょうじ)(羽咋市滝谷町)の国宝指定を目指す同寺文化財調査委員会は、寺院のシンボルで国の重要文化財、五重塔の頂上部に立つ青銅製の飾り「相(そう)輪(りん)」に記された「正保四年」(1647年)の銘を確認した。江戸時代初期の塔の建立から約30年後に新調された可能性があり、調査委は資料が乏しく謎が多い修理の変遷を解明する糸口の一つとしている。

 

 調査委の建築班リーダーである麓(ふもと)和善名工大大学院教授が確認した。塔の頂上部に突き出す相輪を支える基礎部分「露盤(ろばん)」に「正保四年十月十日」との記載があり、大工とみられる2人の名前も確かめた。

 

 五重塔は約100年前の資料はあるものの、藩政期の修理に関しては詳細な資料がない。1647年に露盤の修理が行われたことは寺院の記録に残るが、露盤に刻まれた文字はこれまで判読されていなかった。麓教授が名工大の学生と共に昨年4月から12月にかけて実施した五重塔調査の際、近距離から文字を撮影し、写真の画像を処理して解読に成功した。