熊木検定で、旧中島町の誕生の際に歌われた歌を学ぶ住民=七尾市熊木公民館

旧中島町、誕生祝う歌復活へ 住民グループ、年配者に歌詞聞き取り

2018/02/13 02:05

 1954(昭和29)年3月に6村が合併して旧中島町が誕生した際、地元の子どもたちが熱唱した祝いの歌を、七尾市中島町の住民グループ「くまき里山愛好会」が復活させる。地元の高齢者に聞き取りながら歌詞やメロディーを再現し、後世に残すため録音したり譜面に書き取ったりする計画だ。往事を懐かしんでもらうとともに、七尾市となった地元の変遷や歴史を紹介する教材に活用する。

 

 旧中島町は54年に西岸、釶打、熊木、中島、豊川、笠師保の各村が合併し、町制を施行した。その際、各旧村で児童や生徒によるパレードが行われ、日の丸の旗を振りながら、祝いの歌を元気よく歌い、練り歩いたという。

 

 しかし現在、祝いの歌の譜面や音源は残っておらず、題名も定かではない。複数のお年寄りの話では、行進曲のような軽やかなリズムで、3番まであった。70代前半以上の人は学校で習った記憶があり、歌詞の一部は「紫匂う山々は、万葉の歴史受け継ぎて、海、山の幸集い寄る、中島町よ栄えあれ」だったという。

 

 昨年11月に、くまき里山愛好会が地元の歴史を学ぶ講演会を開いた際、元教員で、元市文化財保護審議会委員の宮田也寸子(やすこ)さん(78)=同市中島町笠師=が、記憶を頼りに歌の一部を紹介。参加したお年寄りが懐かしむ様子を見て、同会は復活を決めた。

 

 同会は今後、複数の年配者に聞き取りをし、3番までの歌詞やメロディーを記録する。11日に同市熊木公民館で行われた「熊木検定」では、宮田さんが口ずさんだ歌の録音を流した。当時中学生だった坂本政子さん(77)は「中学校から地元の小学校まで行進したんや。なんだか元気になるね」と笑顔を見せた。

 

 検定では、歌とともに、合併時に旧熊木村の役場を旧中島町の庁舎として一時使用していた歴史も紹介した。