住民が操作する重機で進められる団地の除雪作業=金沢市松寺町

町会役員が重機で除雪 金沢・松寺団地 行政に頼らず13年目

2018/02/13 02:05

 金沢市松寺団地町会の役員らが、記録的な大雪に見舞われる中、自ら重機を駆使して市営住宅周辺の除雪に励んでいる。「行政に頼らずとも住民が自主的に」と取り組み始めて13年目を迎え、今冬は近くの事業所からの要請も受けて出動した。24時間態勢で除雪に当たった日もあり、住民らは「感謝してもしきれない」と喜んでいる。

 

 団地には約250台分の駐車場があり、かつては雪で覆われ、車の出入りができなくなったこともあった。このため、町会副会長の本林勝輝さん(48)と新谷真弘さん(40)、同団地駐車場管理組合長の3人の有志が2006年から毎年、冬場に重機を借りて除雪するようにした。

 

 近年はフル稼働となるような機会は少なかったが、今年は1月から15日間以上、出動している。4~8日ごろには、3人が交代しながら24時間、除雪を続けた。その成果で、駐車場はアスファルトが見えるほど除雪が行き届き、住民が車を出し入れするのに大きな混乱はなかったという。

 

 大雪を受け、駐車場だけでなく、近所のガソリンスタンドや会社の除雪も行った。ガソリンスタンドではタンクローリーが入れない状況となり、助っ人に駆け付けた。

 

 団地近くの会社では、除雪のおかげで社員が普段通りに出勤することができたという。この会社に勤める山崎秀和さん(49)は「滞りなく業務が進められ、とても助かった」と語る。

 

 本林さんは「大雪が積もってからでは遅く、こまめに雪を取り除くことが大切。今後も気を緩めずに頑張りたい」と話した。団地に住む自営業長瀬美雪さん(42)は「高齢者だけなど除雪ができない世帯もある。涙が出るくらいありがたい」と感謝した。