「滑らない砂」県内配布せず 受験生のお守りでJR西、微量の発がん性物質

2018/01/07 01:52

 JR西日本金沢支社は、例年1月に受験生のお守りとして主要駅で配布していた「滑らない砂」を、今年は石川、福井両県で配らないことを決めた。これまで配布していた機関車の滑り止め用の砂に、微量の発がん性物質が含まれていると分かった。富山県では代替品を手配できたが、石川、福井両県では用意できず配布を見送る。

 

 金沢支社によると、発がん性のある「結晶性シリカ」が見つかったのは、JR山口線で蒸気機関車(SL)が急勾配を走る際に車輪とレールの間にまく砂。

 

 昨年は金沢、小松、加賀温泉、富山、新高岡、黒部宇奈月温泉、福井、武生、鯖江、芦原温泉、敦賀、小浜の12駅で「踏ん張り砂」などと銘打ち、計約4千袋を無料で配った。合格祈願の砂の配布は金沢駅では2009年に始まった。

 

 労働安全衛生法改正を受け、昨年12月に成分を確認したところ、結晶性シリカが含まれていた。金沢支社は「長期間、大量に吸引しなければ健康上の問題はないが、安全性に配慮した」と説明した。

 

 七尾、羽咋駅は能登の砂を使ってきたが、念のため中止する。富山県内3駅は結晶性シリカを含まない別の砂を確保できたため、12日から配る。