大勢のファンと地元住民に見守られて行われた「ぼんぼり巡行」=8日午後8時40分、金沢市の湯涌温泉

「花いろ」湯の町沸かす 金沢・湯涌温泉「ぼんぼり祭り」

2017/10/09 01:52

 金沢市の湯涌温泉がモデルのアニメ「花咲くいろは」に登場した祭りを再現する「第7回湯涌ぼんぼり祭り」(北國新聞社後援)が8日、同温泉街で行われた。8月の大雨で市中心部と湯涌を結ぶ県道が崩落し、現在も片側交互通行が続く中、会場には昨年並みの約1万5千人(主催者発表)が訪れる盛況ぶりをみせた。アニメ公開後も根強く続く「花いろ」人気に湯の町が沸いた。

 

 メイン行事となる「ぼんぼり巡行」は午後8時すぎ、温泉街入り口を出発した。ファンの願い事が書かれた「のぞみ札」の入ったかごを地元住民が担いで練り歩き、玉泉湖畔の特設ステージで祝詞が奏上された後、のぞみ札が焚(た)き上げられた。

 

 湯涌稲荷神社下の扇階段では、「ゆのさぎJAPAN」のアカペラや金沢学院高の和太鼓などが繰り広げられた。昨年に続いて訪れた会社員狩野大輝さん(25)=静岡県浜松市=は「アニメの雰囲気を満喫することができ、湯涌の人や参加者同士の触れ合いも楽しめた」と交流の場となっていることを喜んだ。

 

 7回目を迎えたぼんぼり祭りの人気は今年も衰えず、4月に開催日がインターネットで発表されると、湯涌温泉の各旅館には予約が殺到し、約30分で全旅館が満室となった。

 

 一方で8月8日、台風5号に伴う大雨で「動脈」となる県道の一部が寸断され、細い道での迂回(うかい)を余儀なくされた。一時は祭りの開催が危ぶまれたが、復旧に向けた工事が進められ、9月下旬には片側交互通行が可能となった。

 

 実行委員会の山下新一郎委員長は「市や県の協力もあり、無事に祭りを迎えられてほっとした。来年は開湯1300年の節目となる。地域が一体となって準備を進めたい」と話した。