米僊が描いた金屏風に見入る辻さん=金沢市寺町1丁目

明治画家の金屏風公開 金沢で4月2日、久保田米僊の「馬と松図」

2016/03/18 02:55

 金沢市寺町1丁目の辻家庭園で、明治時代に活躍し、県工業学校(県工高の前身)で教壇に立った日本画家久保田米僊(べいせん)(1852~1906年)が描いた金屏風(びょうぶ)が見つかった。金沢滞在中の作とされ、馬と松を凜(りん)とした筆致でしたためている。庭園内で4月に開業する新しい婚礼施設に設置し、利用者に公開する。

 

 米僊は京都生まれの日本画家で、京都画壇で活躍し、1889年のパリ万博で金賞を射止めるなど活躍した。日清戦争に従軍画家として参加した後、岡倉天心の推挙で97(明治30)年に県工業学校の図案絵画科の教諭として着任し、1年余りを金沢で過ごした。

 

 金屏風は高さ約1・6メートルの2枚組で、合わせて幅約6メートルの大きさ。金箔(きんぱく)の上に、枝を伸ばす松の木、馬を力強く描き出している。

 

 辻家庭園保存会代表の辻卓(たかし)さん(79)によると、辻さんの父、儀重郎(ぎじゅうろう)さんが昭和初期に購入したという。「馬と松図屏風」の名で長く園内の蔵で保管してきた。