石川のニュース 【2月14日02時15分更新】

24トンネル改修へ 石川県、崩落事故受け

県が実施したトンネルに設置された照明灯の緊急点検=1月9日、中能登町の県道眉丈山トンネル
 石川県は新年度、建造後35年以上経過し、老朽化が目立つ24トンネルの大規模改修 に乗り出す。中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故を受け、県は管理す るトンネルを緊急点検。落下寸前の照明灯が12トンネルで計23基見つかり、13日ま でに全て撤去した。改修では、照明灯を発光ダイオード(LED)にするなど、県民が安 心して利用できるエコで安全なトンネルを整備する。

 昨年12月2日に笹子トンネル事故、同5日には小矢部市の国道8号倶利伽羅(くりか ら)トンネルで照明器具の落下事故が発生。県は同月中旬から1月末まで、管理する全8 2トンネルのうち、照明灯が設置されている77トンネルを対象に、計6077基の照明 灯の破損、ボルトの緩みの有無などを確認した。

 この結果、12トンネルの計23基でボルトが抜け落ちたり、外枠カバーが激しく損傷 したりしており、県は落下の危険性が大きいと判断し、この23基を撤去した。

 このほか、19トンネルの617基については、すぐに落下する危険性はないが、ボル トの腐食が比較的進んでいたという。

 県はこれらのトンネルのうち、1978(昭和53)年以前に建造された24トンネル について、早急の対策が必要であるとして、大改修の対象とした。市町別のトンネル数は 白山9、穴水4、七尾3、能登2、金沢、輪島、珠洲、加賀、志賀、宝達志水が各1とな っている。

 計画では、照明灯や防災設備の更新、送電線を整備する。照明灯は発光ダイオード(L ED)に付け替え、管理費の節減につなげる。トンネルの長寿命化を図る計画も策定する 。事業費は総額10億円程度が見込まれる。

●笹子トンネル天井板崩落事故 昨年12月2日、山梨県の中央自動車道上り線笹子トン ネルで天井板が約130メートルにわたり崩落し、車3台が下敷きになり9人が亡くなっ た。事故後の緊急点検で上り線に約1200カ所の不具合が判明。2月8日に68日ぶり に全面開通した。

●倶利伽羅トンネル照明器具落下事故 昨年12月5日、小矢部市安楽寺の国道8号倶利 伽羅トンネルで、照明器具の金属枠が落下し、軽自動車1台に直撃した。けが人はいなか った。照明器具と外枠をつなぐ金具が腐食したことが原因とみられる。


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